固定回線とは
まず、固定回線にはいくつか種類があります。
こちらの記事にまとめてますので、まずは固定回線について理解をお願いします。
固定回線を選ぶ際に最も重要なこと
固定回線を選ぶ際に最も重要なことは、
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- docomo携帯なら、光セット割が適用できるドコモ光
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- au携帯なら、auスマートバリューの適用ができるauひかり(等)
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- SoftBank携帯なら、おうち割の適用ができるソフトバンク光
という考え方をしないことです。
これら三大キャリアのセット割の割引額は1,000円前後で、この割引金額は決して小さな金額ではありません。
しかし、三大キャリアと格安SIMの金額を比べた場合、そもそもの金額が1,000円以上の差があることがほとんどです。
これら組み合わせが悪いというわけではありません。
生活環境によっては、最適解の一つである場合もあります。
危険なのは、何も考えずに上述の結論に結びつけることなのです。
なので、固定回線を選ぶに当たって、まずは自身の生活環境に適した「携帯回線」を先に選びましょう。
携帯の選び方については、こちらにまとめてあります。
固定回線の事業者の選び方
固定回線の事業者の選ぶ上で、以下の3つが重要です。
- 最適なプランの携帯回線とセット割があるか
- 「IPv6」に対応しているか
- キャンペーンがあるか
最適なプランの携帯回線とセット割があるか
最適なプランの携帯回線とは、上述した通り、自身の生活環境に合った携帯回線のことです。
その携帯回線とセット割を適用できれば、更に安く使うことができます。
とはいうものの、三大キャリア以外とのセット割の適用ができる携帯回線はあまり多くありません。
「IPv6」に対応しているか
インターネットを使う上で料金も重要ですが、回線速度も重要です。
しかし、固定回線の種類でまとめた通り、設備によっては最大速度が異なり、集合住宅の場合この設備を基本的には選べません。
また、回線速度は契約する事業者(プロバイダ)によって地域差もあります。
実際に使ってみるまで、良い回線かどうかがわからない点が固定回線の厄介なところです。
「速度が遅い」という理由で短期解約をしたとしても、数万円の違約金等がかかり、自己負担となる場合がほとんどです。
しかし、最近では「IPv6」という接続方式により、旧式の「IPv4」よりも通信速度が安定的に向上しています。
IPv6は簡単に言うと、通信するための経路がIPv4よりも多く混雑しないので、遅くなりにくい通信方式です。
もう少し詳し言うと、旧式の「IPv4 PPPoE方式」ではなく「IPv6 IPoE方式」で接続することで、通信速度が安定的に向上しています。
ただし、全てのWebサイトやWebサービスで「IPv6 IPoE方式」が対応しているわけではありません。
「IPv6 IPoE方式」に対応した固定回線を使って、「IPv6 IPoE方式」に対応していないWEBサイトにアクセスした場合は、「IPv4 PPPoE方式」で接続するため、通信速度は向上しません。
それを解消するのが「IPv4 over IPv6(IPIP方式)」という通信方式です。
簡単に言うと、「IPv4 PPPoE方式」を「IPv6 IPoE方式」に変換し、疑似的に「IPv6 IPoE方式」で接続することで、通信速度が安定的に向上する接続方式です。
「IPv4 over IPv6」は事業者によって呼び方が異なり、「v6プラス」「transix」「クロスパス」等です。
なので、固定回線を選ぶ際は、「v6プラス」「transix」「クロスパス」等に対応している事業者を選びましょう。
キャンペーンがあるか
固定回線の場合、解約時に必要な費用として、更新月以外であれば解約金、工事費が残っていればその残債が掛かります。
モバイルルーターや据え置きWiFiの場合は、端末の割賦金の残債が掛かることもあります。
なので、切換に時に少しでも負担を減らすために、切換先の回線のキャンペーンを活用しましょう。
固定回線でのキャンペーンは、多くの場合が以下の5種類のいずれかです(併用の場合もあり)。
- 回線割引(回線無料)
- キャッシュバック
- 工事費無料
- 移転工事費無料
- 旧回線の解約金等の補填
キャンペーン適用に当たって、別途違約金の設定等がさせれている場合もあるので、その点も事前に確認をしましょう。
回線割引(回線無料)
回線割引(回線無料)は一番シンプルなキャンペーンで、特定の期間の間、月額料金が割引(無料)になるものです。
キャッシュバック
キャッシュバックは、気をつける点が2つあります。
一つ目は、受取手続きができる時期です。
受取ができるの時期は半年から一年後であることが多いです。
それだけではなく、受取の「手続き」ができるようになる時期も、半年から一年後であることがほとんどです。
二つ目は、受取時期の通知です。
通知がある場合、回線事業者が発行したメールアドレス宛に通知されることがほとんどです。
以上の2点からわかるように、受取忘れを想定したような仕組みになっています。
しかし、割引キャンペーンと比べて、総額が高額に設定されていることも多いです。
工事費無料
工事費無料の場合、気をつける点が1つあります。
それは、工事費が「実質」無料かどうかです。
工事費実質無料とは、回線を使用している間、工事費と同額回線料金から割引されるものです。
実質無料でも完全無料でも、使っている間の支払い金額は同じです。
では何が違うのかというと、工事費用支払い期間(割引期間)中に解約をすると、工事費の残債が請求される点です。
短期での解約を防ぐための仕組みだとなりますが、意図しない短期解約の場合でも発生してしまうので注意しましょう。
移転工事費無料
固定回線を別の住所に移転(引越し)する場合、移転前の工事費とは別に移転先での工事費用が掛かります。
しかし、キャンペーンというよりも、プランでの位置づけになっているかとが多いですが、移転先での工事費用が掛からない回線事業者もあります。
現在賃貸に住んでいて引越しの予定や可能性がある場合は、この点も視野に入れましょう。
旧回線の解約金等の補填
旧回線の解約金等の補填の場合、気をつける点が1つあります。
それは、補填の範囲です。
上述した通り、回線を解約する際に発生する可能性がある費用は以下の4つです。
- 回線の違約金
- 工事費用の残債
- 端末の割賦残債
- キャンペーンの違約金
これら全ての項目が補填対象とは限らないので、注意してください。